韓国語で「梅雨」「衣替え」は?韓国の初夏の過ごし方、日本との違いも

梅雨

6月に入ると日本では「梅雨(つゆ)」が話題になりますね。実は韓国にも「梅雨」は存在し、「장마(チャンマ)」と呼ばれています。しかしその始まりや過ごし方には、少し違いがあります。

今回は韓国での1年の留学経験を持つ方に、「梅雨」や「衣替え」など韓国の初夏について、日本との違いも含めて紹介していただきます。

韓国の梅雨

韓国の梅雨は基本的には日本より少し遅れて始まるのが特徴です。例年6月末から7月中旬ごろまでが「장마」の時期とされています。

梅雨の期間は日本より短いですが、一度雨が降るとかなりの豪雨になることが多く、傘やレインコートだけでは対処できないことも多いです。

梅雨の時期には、よく浸水のニュースなども目にしますよね。

筆者も韓国に住んでいた時や、6月下旬に韓国に旅行した時は、思わぬ豪雨に見舞われ、足元までずぶ濡れになってしまった経験があります。

傘だけでは対処できない場合もあるため、雨具の準備や天気予報のチェックは欠かさないようにしてくださいね!

梅雨の必需品「除湿機」

また、韓国では「除湿機(제습기)」が梅雨の必需品。

特に地下に住んでいる人が多いソウルでは、湿気対策として必ず準備していたり、備え付けられている印象でした。

日本ではエアコンの除湿機能で済ませる人も多いので、ここも違いですね。

▼梅雨についてはこちらの記事も参考に!▼

韓国にも梅雨はある?장마 [チャンマ] の意味と使い方!

韓国の衣替え

続いて衣替えについてですが、日本では6月1日が「衣替えの日」として知られていますね。

制服を一斉に夏服に変えたりするイメージがあります。一方韓国では、そこまで厳密に「衣替えの日」が決まっているわけではありません。

気温に応じて少しずつ服装が変わっていく印象で、制服の学校でも地域や学校によって夏服の導入時期が異なるようです。

そのため衣替えという言葉は存在せず服の整理 옷 정리 をする、と表現することが多いように感じます。

初夏の韓国の食べ物

また韓国では、6月になると夏にぴったりな食べ物が一気に人気になります。代表的なのが「냉면(ネンミョン)」。

釜山など南部地方で人気なのが「밀면(ミルミョン)」です。ミルミョンは、戦後の物資不足の中で生まれた料理で、そば粉の代わりに小麦粉で作られた麺が特徴です。

もちっとした食感と、少しピリ辛の甘酸っぱいスープが夏にぴったりです。冷たいスープタイプもあれば、コチュジャンと混ぜる「ビビンミルミョン」もあり、どちらも暑さを吹き飛ばしてくれる味です。

特に「평양냉면(ピョンヤンネンミョン)」という、さっぱりした冷たいスープの冷麺が有名です。

日本のそうめんに近いですが、そば粉でできたコシのある麺と、冷えたスープの組み合わせは本当にクセになります!

さらに「ビビンバ(비빔밥)」や、栄養満点の「삼계탕(サムゲタン)」などもこの季節によく食べられます。

特にサムゲタンは、暑くなってくる時期に体力をつけるための「補う」料理として親しまれています。

日本でも夏バテ防止に「うなぎ」を食べますが、韓国では薬膳的な考えが強く、食事で体調を整える文化が根付いていると感じました。

まとめ

日本と似ているようでちょっと違う、韓国の初夏の過ごし方。季節の変わり目をどう乗り越えるか、国ごとに工夫があるのが面白いですよね。

皆さんも韓国に行く機会があれば、ぜひ「장마」や夏の食べ物を体験してみてください!