韓国語で「優しい」は?착하다・다정하다・상냥하다のニュアンスと使い方
日本語の「優しい」は、様々な場面で使える表現です。性格を表す表現であることはもちろん、他者への思いやりがあること、立ち振る舞いが上品であること、話し方が柔らかであることなど、様々な意味がありますね。
韓国語の「優しい」も、同じように状況によって表現を使い分けることができます。
意味を知るとニュアンスの違いが理解でき、より豊富な表現が可能になるため、例文とともに紹介します。
착하다:性格が優しい・善良だ
最もよく使われるのが 착하다。
これは漢字語ではなく固有語で、「心が正しい」「素直で悪くない」というニュアンスを持ちます。
人の性格や行動が「親切」「いい人」「素直」などの意味があります。
・너 진짜 착하다.(あなた、本当に優しいね。)
・내 친구는 정말 착해.(私の友達は本当に優しい。)
・네 엄마는 착하네요.(君のお母さん優しいね。)
・착한 사람 만나고 싶어.(優しい人に出会いたい。)
・착한 사람이 되고 싶어.(素直な人になりたい。)
・도와주셔서 감사합니다. 착하시네요.(手伝ってくださり、ありがとうございます。優しいですね。)
착하시네요は初対面や目上の人に使うと自然です。
다정하다:思いやりがあり、温かい
다정하다 は漢字で書くと「多情」。
直訳すると「情が多い」という意味で、「情に厚い」「思いやりがある」「温かい」といった感情的な優しさを表します。
恋人や家族、親しい人に対して「優しい」「温かい」と言いたい時に使われることが多いです。
・오빠 너무 다정하다.(お兄ちゃん、本当に優しいね。)
・그 사람은 다정한 사람이었다.(あの人は情に厚い人だった。)
・제 선배는 매우 다정해요.(私の先輩はとても思いやりがある。)
・다정한 말 한마디에 힘이 났어.(思いやりのある一言で元気が出た。)
感情のぬくもりが感じられる表現なので、ドラマや歌詞などにもよく登場します。
優しいだけではなく、温かい気持ちになった時に使うといいでしょう。
상냥하다:話し方・態度が優しい、人懐っこい、気さくである
상냥하다 の意味は「穏やかで丁寧」「柔らかく感じが良い」「人懐っこくて気さくである」など、態度や声のトーンといった印象で感じる優しさを表します。
・상냥한 미소가 인상적이에요.(優しい笑顔が印象的です。)
・선생님은 항상 상냥하게 말씀하세요.(先生はいつも優しく話されます。)
・직원들이 상냥해서 그 식당이 좋아요.(スタッフたちが優しいのでそこのレストランが好きです。)
・내 친구는 모두에게 상냥해!(私の友達は誰にでも気さくだよ!)
▼こちらの表現も▼
韓国語の「優しい」表現まとめ
いかがでしたか?
日本語の「優しい」は一言で済みますが、韓国語では「性格が優しい(착하다)」「思いやりがある(다정하다)」「雰囲気が柔らかい(상냥하다)」のように、場面ごとに違う単語を選ぶことが大切です。
日本語でも「素直だね」「気さくだね」「思いやりがあるね」と言われた時の気持ちが違うように、韓国語でも「優しいね」を、相手や状況に合わせて使い分けてみてください。
表現が違うと自分の気持ちや心情もより相手に伝わります!
まずは今回紹介した3つを使い分けてみましょう。






