韓国語の類出表現「-는/은/을 줄 알다」を徹底解剖

韓国語の勉強

訪韓歴約30回という韓国好きの方に、韓国語勉強のコツを紹介してもらっているコーナー。今回は、韓国語の類出表現を解説してもらいます。

「-는/은/을 줄 알다」を徹底解剖

30回ほど渡韓し、韓国語の勉強もしてきましたが、どうも会話やドラマで頻繁に出てくる「-는/은/을 줄 알다(모르다)」の多彩な意味が攻略しきれていないのは私だけ!?でしょうか。

今回、自分への「戒め」の意味も込めまして、この構文を復習してまいりたいと思います。

こちらは大きく分けて

・事実認定: だと思った(思わなかった)
・能力の可否:できる(できない)

の2つの意味があるわけですが、

後者の可能不可能は、未来形の~을 줄 알다(모르다)のみの形で使用されるわけです。

否定系の「~できない」は、それはそれでかなり多彩な言い方があり、話が別の方向に広がってしまいますので、文字数の関係上、(모르다)の方は省略させていただき、-는/은/을 줄 알다を検証していきたいと思います。

> > 韓国語勉強の質問や相談も < <友だち追加

-는/은/을 줄 알다の意味と使い方

この~을 줄 알다ですが、事実認定「すると思った」という意味で使用される際は日本語と同じで、「意外だった」「予想通りだった」両方の意味を持つため、~을 줄 알다だけを見ると、

・意外に思った
・予想通りだった
・~できます(ただし能力のある無しという狭い意味のみ)

どのパターンなのかは文脈で判断せねばなりません。

<例文>
한국어 할 줄 알아요? 韓国語はできますか?

지각할 줄 알았어요. 遅刻すると思っていました。
->この大雪でも時間通りに来るなんて….(意外)
->遅刻常習犯だから、まあ、そうだよね。笑 (予想通り)

逆に異なった意味を持つ言葉なのに一緒くたで使用できる、とても便利なワード、という事もできるでしょう。

なお、「~できます」という表現の代表格として”을 수 있다”がありますが、”~을 줄 알다”は、能力がある・資格を持っている・方法を知っているといった狭い意味での「できる」である一方、”을 수 있다”は、「電車で行けます」「この日は空いているので行けます」といった、広い意味での「できる」となります。

<例文>
한국까지 갈 줄 알아요? 韓国まで行けますか?
-> どの飛行機に乗ればたどり着けるなど、行く方法が分かりますか? と言った意味合いのみ

한국까지 갈 수 있어요? 韓国まで行けますか?
-> 上記の意味のほか、予定が空いてますか? という意味合いでも使用できる。

過去形・現在形に続く-는/은 줄 알다の場合、能力の可否の意味としては使用されず、事実認定: だと思った(思わなかった)のみとなる点も、注意が必要そうです。

<例文>
그분이 선생님인 줄 알았어요. その方が先生だと思っていました。

以上、韓国語会話で頻出かつ多彩な表現が可能な「-는/은/을 줄 알다」についてまとめてみました。

あとはとにかくアウトプットするのみ!? 皆様、頑張ってまいりましょう~!!