韓国語の語彙力アップ! 韓流の「原点」あのドラマにまつわるエピソード
韓国語を勉強するにあたり、鍵を握る「語彙力」。知っている単語が多ければ多いほど、話の中から拾える言葉が増えるというコンセプトで、前回までは2回続けてK-POPから語彙力を増やす方法を見てきました。
今回主に取り上げるのは、日本の韓流ブームの「火付け役」ともなったドラマ『冬のソナタ』。
遡ること20年以上も前のこちらのドラマですが、先日たまたま見る機会がありました。大変に懐かしく、しかし今見てみても名作だなと、改めて思いましたので、こちらについて書いていこうと思います。
冬のソナタに関する思い出
冬のソナタ、原題は『겨울연가』直訳すると「冬恋歌」。冬「の」にあたる韓国語表記は、実はありませんでした。
この作品が韓国で放映されていた2002年頃、ソウルの街はペ・ヨンジュンの写真だらけでした。眼鏡をした俳優というのはとても珍しく感じ、「この方はどなた!?」と驚いたことを覚えています。
そのころ私は日本で冬のソナタの前作にあたる『秋の童話』(今も綺麗な韓国女優ソン・ヘギョの鮮烈なデビュー作で、こちらも原題『가을동화』=秋童話で、「の」はありません)にどハマりしていたのですが、同じころ、ソウルで見た眼鏡の俳優さんが、秋の童話の次作にあたる「冬恋歌」に出演することを知りました。
「恋歌」つまりラブソング、という意味なのでしょうが、どういったラブソングなのか、こちらが日本で放映される可能性はあるのか、ともするとどういった邦題になるのか、非常に気になっておりました。
翌年の2003年から2004年にかけて、日本で放映されることとなったわけですが、まさか恋歌->ソナタとくるとは・・!しかも日本でここまでのヒットになってしまうとは・・!!
韓国では秋の童話の方がヒットしていたと聞いていましたし、当時の私は、秋の童話の方が好きでしたので、いろいろな意味でビックリが重なったことを、今でも覚えています。
ドラマのタイトルから増やす語彙力
ちなみにあの当時流行っていたドラマは、
・아름다운 날들=美しき日々
・천국의 계단=天国の階段
こちらは천국=天国のハングル読み、계단=階段のハングル読みと、漢字表記も、意味も、そのままの邦題になっていますね。
〇〇の〇〇というドラマ名は、最近ヒットした
・사랑의 불시착=愛の不時着 もこのパターンで、こちらもそのまま直訳されたものが邦題として使用されています!
原題が原型をとどめることなく、邦題になっている例としましては、
・대장금=大長今 -> 宮廷女官チャングムの誓い
あたりでしょうか。
こう比べてみても、恋歌->ソナタという邦題を考えついた方、よく思いつきましたよね。本当に偉大だな、と思います。
韓国ドラマは内容だけでなくタイトルも活かして、語彙力を増やしていきましょう。