苦手意識が多い!? 韓国語の「パッチム」、3つの「ん」をマスターしよう
渡韓歴25回を数える韓国好きの方に、「旅行で困らない韓国語」をテーマとして、韓国語学習のちょっとしたコツを紹介してもらっているこのコーナー。
これまでは、韓国旅行初心者のころの苦い経験をもとに、「オ」の発音と「ウ」の発音について、2回に渡り紹介してもらいました。
3回目となる今回は、「パッチム」についてです。日本語では「子音で終わる」発音がないため、苦戦しがちなパッチム。中でも3つの「ン」の発音について、解説してもらいます。
3つの「ん」を攻略しよう
日本語の「ん」、ローマ字で言う「n」は1つのみですが、韓国語では「ん」にあたるものは3つあるため、使い分ける必要があります。
「ㄴ」のん
まず、日本語の「ん」に最も近いのが「ㄴ」です。アルファベット表記をすると「n」となります。
例)애인 エイン = 愛人 =恋人
母音の前につくと「ナ行」になります。
例)나 ナ = 私
「ㅁ」のん
2つ目の「ん」は「m」にあたる「ㅁ」です。
漢字の口に似ているそれですが、そのクチビルを閉じたままの状態で「ン」と言います。英語で言うところの「mmm…」といった感じになります。
韓国語の漢数字の3(=삼)は、日本と同じ「さん」ですが、全く同じではなく、「さm」というふうに、最後は口を閉じて「さm」と言わないと通じません。
母音の前につくと「マ行」になります。
例)미 = 米
「ㅇ」のん
3つめの「ん」は、「んぐ」に近い「ng」にあたる「ㅇ」です。
そう、母音の前についているマルと同じです。
パッチムの位置にくると「ng」となるのです。この発音は、日本語にないため難しいかもしれません。
香港を英語で言った時の、Hong Kongの「ng」の発音となります。日本語で「ング」と発音する時に、最後、喉を開けて「ウ」という音を出さずに終わる感じです。
よくドラマで聞く「愛してる=사랑해」というセリフの時、耳を凝らしてみると「サランゲ」と発音しているように聞こえますが、これは、厳密に言うと「サランへ」ではなく「サラngへ」であることによるものです。
以上、韓国旅行で意外と役に立つ! 3つの「ン」の発音、お届けいたしました。
日本語にない発音ですので、なかなか骨が折れるかもしれませんが、旅先のちょっとした韓国語フレーズでもたくさん出てきますので、ぜひこの機会に練習してみてはいかがでしょうか。
もちろん練習後は現地でぜひ、トライしてみてくださいね!!