韓国旅行で知っておきたい!韓国でしか味わえない焼肉メニュー
訪韓歴約30回の韓国好きの方に紹介してもらっているコーナー。今回も前回までから引き続き、3年半ぶりに訪れても変わらなかった感じたというソウルの食事事情、中でも「焼肉」に関して、紹介して頂きます。
前回の記事は: 韓国旅行で知っておきたい! 焼肉の種類・部位にまつわる韓国語
せっかくなら日本で食べられない部位を!
「肉」と言えば、日本ではまず「牛」が思い浮かぶのではないでしょうか。焼肉では「カルビ」「ロース」だと思いますが、韓国はちょっと違います。
韓国の牛カルビには、「생갈비」(センカルビ)=生カルビと、「양념갈비」(ヤンニョムカルビ)があり、日本で食べるカルビに近いのは「생갈비」の方です。
양념갈비は、日本のタレ焼肉とはスタイルが違い、色が変わるほどにお肉を漬け込んでいます。この「양념」(ヤンニョム)=漬けダレがお店の勝負どころとなり、この選択で美味しいか美味しくないかが決まってしまうため、本当に気を付けなければなりません。
牛焼肉は、「차돌박이」(チャドルバギ)も美味しいです。牛あばらの霜降り肉である「ともばら肉」のことで、薄くスライスされた状態で出されるのが一般的です。脂身のところが、焼くとジューシーになって、美味しいです。
牛ホルモン焼き肉がお好きでしたら、おすすめは「대창」(テッチャン)です。これは「大腸」をそのまま韓国語読みした単語で、脂が乗ってるものをカリッカリに焼くのが最高です。
豚でおすすめは、「삼겹살」(サムギョプサル)=三枚肉ならぬ、「오겹살」(オギョプサル)=5枚肉!삼겹살に加えて、豚の皮と皮下脂肪が加わります。
済州島とかの、黒豚を扱っている高級感あるお店に行くと、皮から黒豚の黒い毛が生えていて、ヒゲの濃い男性の夕方みたいな感じ!?になっており、面食らいます(笑)。ですがこの皮を強火で焼くと、毛は焼けて消えてしまい、気にならなくなります。皮を焼くとカリッカリになって美味しいですよ!ぜひお試しください。
あと「목살」(モクサル)も好きです。「목」(モク)は首、「살」(サル)は肉という意味で、 日本語では「肩ロース」に当たります。が「出され方」は、日本ではあまりお見かけしない形態です。
豚にも、タレに漬け込んだ「양념갈비」(ヤンニョムカルビ)があります。が、양념갈비というとどちらかと牛で、豚の場合「돼지갈비」(デジカルビ)イコールタレ漬け、という感じです。
タレに漬け込んでいないタイプは牛だと「생갈비」(センカルビ)ですが、豚の場合「소금 구이」(ソグムクイ)と言われることの方が多いです。「소금」(ソグム)=塩、「구이」(クイ)=焼きとなり、直訳すれば「塩焼き」という意味になります。タレに漬け込まれていない生肉に、塩がふられて下ごしらえされています。
焼肉の「〆」も!日本とは違います
日本の場合、焼肉の〆に冷麺と石焼ビビンパとクッパがいっぺんに頼めたりするのが普通ですが、このパターンも韓国ではありません。冷麺であれば冷麺屋さん、ビビンパの場合はビビンパ屋さんがあります。お店によってはお店特製のキムチチゲや味噌チゲ+白米というパターンですとか、麺料理があるケースもありますけど、だいたいどれか1~2品です。
以上、韓国の焼肉事情のうち、日本であまり馴染みのない部分について、まとめました。
韓国で焼肉を食べた人から、ちょっと期待外れだったという話しを聞くことがまれにありますが、これは日本と韓国の焼肉が実はまったく違うもの、ということへの理解不足が原因だったりします。
この辺りの情報を頭に入れていただいて、ここぞ!と言うお店を探していただくのが正解です。今回連続して紹介はしてきた記事も、ぜひ参考にしてみてください!