韓国旅行で知っておきたい「焼肉屋」にまつわる韓国語

韓国の焼肉

訪韓歴約30回という韓国好きの方に、韓国旅行での韓国語を紹介してもらうコーナー。

今回は3年半ぶりに訪れても変わることの無かったと感じたという、ソウルの食事状、中でも「焼肉」に関して、紹介してもらいます。

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韓国には「焼肉屋」が無い!?

ふと気づいたのです。そういえば韓国で「焼肉」「焼肉屋」に該当する単語も、お店も、聞いたことが無いな、と。答えは簡単で「無い」からです。

これだけ日本と言葉が似ている韓国なのに、「焼肉」という言葉と全くの同義語に当たる言語は無いのです。

日本の「ラーメン」は、中国料理ではないの?的な方向性だと思います。

中華圏で、確かにスープに入った麺を食べますが、あれ「ラーメン」とは違うじゃないですか。それと同じで、韓国でも「肉は焼く」んですよ。ただ、日本の「焼肉」とはこれまた違うのです。ちなみにこの韓国でラーメン=「라면」って言うと、鍋に入れるインスタントラーメンのことです。

「肉を焼く」焼肉の店は韓国でもたくさんあります。「焼肉屋」は言わず「고기집」と言うそうです。

「고기 コギ」は「肉」、「집 ジプ」は「家」という意味なので「고기집」は直訳すると「肉屋」となります。

焼肉は韓国語で「야키니쿠 ヤキニク」と言うこともあります。”karaoke” や “emoji”と同じ、日本語がそのままパターンです。

近い意味合いで「불고기 プルコギ」という単語がありあります。直訳すると불プル=火、고기コギ=肉で「火肉」ですが、プルコギとは、焼いたお肉を総称して使用してるのではなく、それはそれで1つの料理です。日本の「すき焼き」に近い感じです。

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韓国の焼肉料理

소금 구이 ソグムクイ
양념 구이 ヤンニョムクイ

という単語があります。소금ソグム=塩、구이クイ=焼きと言う意味で、直訳すると「塩焼き」。양념 구이 は対義語にあたり「タレ焼き」という意味です。

日本の焼肉に近いのは、소금 구이 で、下味で塩胡椒している感じ。양념 구이 はお肉の色が変わってしまうほど漬け込まれている、日本に無いスタイルです。

생고기 センコギ=生肉
생갈비 センカルビ=生カルビ​​

という、「生」を頭につける表現もよく目にします。牛焼肉で多い印象ですね。

생고기=生肉と言っても、ユッケとは違います。ユッケは韓国でも「ユッケ」なのです。

생고기は生のままで食べる、という意味ではなくて、タレにも漬け込んでないし、冷凍もしていない料理用のお肉の総称を「생고기 センコギ=生肉」と言ってます。焼肉のみならず、鍋の具材としても出てくる表現ですのでぜひ覚えておいてください。

下味のつけ方、焼き方1つとってもこれだけの言い方がある韓国焼肉、ここに出てきた単語が店名になっているケースも多いです。

この他、実は調理する動物の種類別・部位別にもさまざまな単語があり、店名にも使用されています。次回はそちらを掘り下げていきたいと思います。