トコジラミにまつわる韓国語 韓国のホテルで見つけたらどうする?
Kpop、韓国ドラマに親しんでいると、行きたくなるのが韓国旅行。韓国に行くたびに、韓国語をもっと話せるようになりたい…! モチベーションアップにもつながります。今回も、訪韓歴約30回の韓国好きの方に、旅行に役立つ韓国語、そして韓国語学習のコツを紹介してもらいます。
とにかく口に出してみる
全ての語学に共通することですが、外国での旅行先では、文法的に合ってるかを意識しすぎてなかなか口に出ない、というのはあまり望ましいことではなく、間違っていようが、とにかく口に出すということが韓国語上達への近道であったりします。
とにかく口に出すことが必要であろう場面の一つが、旅行先で、お部屋にトコジラミらしきものを発見した時、ではないでしょうか。
韓国ではここのところトコジラミの大流行が話題になっています。実際に行ってみると「そこまでなの?」と思うところはあるのですが、確かに油断は禁物です。どんな綺麗なお宿でも、荷物はすぐに中に入れない、床に置かない、そしてベッドのシーツを剥がしてマットレスの裏側をチェック、くらいの対策は必要です。
で、ここからが本題ですが、なんかどうもトコジラミらしきものがいそう、となった時どう言えばいいの!?職場でそういうお話になりました。
トコジラミは빈대
まず、トコジラミ自体は「빈대(ピンデ)」と言います。なかなか覚えやすい単語ゆえ、他の単語との組み合わせがしやすく、韓国では現地のメディアが、韓国語でトコジラミを意味する「ビンデ」と「パンデミック」を掛け合わせて「ビンデミック=빈대믹」と報じているようですし、「빈대새끼(ピンデセッキ)」という悪口もあるみたいです。
そんな빈대をお部屋で発見した時、おそらくパニックになりますよね。そこまではいかずとも平常心、というわけにはいかないと思うんです。咄嗟に何て口に出すか…
個人的な意見ですが、こういう時こそ「正しい韓国語」にこだわりすぎずともいいのでは、と思うのです。
というのも最近、私の職場で「関西弁ぽく、빈대いんで! 빈대おんで!」ってめっちゃ韻を踏む感じでいけるんちゃうん!?という話になって、みんなでバカウケしたことがあるんです。
これ、正しくは「빈대 있는데」ですよね。これが先の빈대 인데ですとか、빈대 인데요となった場合、「トコジラミなん!」「トコジラミなんですよ」みたいな意味合いになります。ですがホテルのスタッフがこれを聞いて、「(私が)トコジラミです。」とはまず捉えないだろうよ、と考えると「빈대いんで!」は全く使えないとは言えないのではないでしょうか。
考えすぎずに話してみる
そしてもう一つ、빈대おんで!は韓国語に置き換えると「빈대 온데」「빈대 온데요」となるでしょうか。
오다=来るですから、これは「トコジラミ来る」「トコジラミ来てるんですって!」ということになるわけで、本来ならこうしたケースで오다は使用しない、わけなのですが、日本語ですと「キター!!!」みたいな感じ!?完全に間違いか、と言われると、どうなのか。咄嗟のことにびっくりして「빈대おんで!」と言ったとした時、全く通じないか、と言われると、そうとは限らないと思うんですよね。
とりあえず一段落して、冷静になってから있다と입니다の違いとか活用、오다の使い方を練習するきっかけにもなることを考えれば、変に考えすぎて何も口に出せないより、良いような気がするのは私だけでしょうか。
ということで今回は、トコジラミの流行をきっかけに、語学学習にとどまらず、現地での心構えについても、ちょっと踏み込んでみました。語学は目的ではなく、あくまで手段の一つだと思うので、こういう出来事をきっかけに、いろいろ考えを広げていく、というのも大いにアリだと思う今日このごろです。